2年目の生命の水。

大正ロマン時代を生きた八田與一ご夫妻を想像し、大正ロマン建築の会場へ照明スタッフさんをお連れしての公演でした。

前年と同様の溢れんばかりの純愛を表現しながら、セリフ無し・語り無し・テロップ無しで体で物語るには音の変化がとても重要でした。

外代樹夫人の女心に寄り添う月妃女は、ともに一喜一憂しました。 しあわせな花嫁を夢見る乙女、台湾在住のエリート日本男性へ嫁いだものの孤独を抱える日々の新妻、8人もの子育てに追われながら優しく聡明な母、死者を出してしまったダム建設に苦しむ夫を支える妻、ダム完成の成功に歓喜し皆様に感謝する内助の功の伴侶、そして、夫の後を追い入水する生身の女・・・死へと向かう外代樹夫人の姿に切望感はありません。愛する人にようやく再会できる幸福感さえも讃える、最も美しい場面に演出しました。 夫を持つ妻や、結婚願望をもつ女性から不変の人気作品です。

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